ビルアンサー
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「高級食パン」はなぜ消費者のハートを掴んだのか

高級食パン

ここ数年で、日本における朝の食卓の風景が変わってきている。

農林中央金庫が「昭和世代と平成世代の『食』習慣に関する調査」を20代から60代にかけて実施したところ、朝食に「パン」を食べると答えた人が全体の7割に達したのだ。

そうした変化に伴って、昨今巷では「高級食パンブーム」なるものが起きているんだとか。

今回はなぜ普段の倍以上の値段を払ってまで高級食パンを求めるのか、その魅力はなんなのかについて見ていこう。

高級食パンブームは衰え知らず

明確な時期こそ定かではないものの、高級食パンブームは2013年ころに始まったといわれている。

その火付け役ともいわれているのが大阪発祥の「乃が美」や銀座に店を構える「セントルザ・ベーカリー」ともいわれ、「乃が美」にいたっては2017年・2018年に「Yahoo!検索大賞」食品部門賞を連続受賞していることでも有名だ。

とすれば、かれこれもう5年以上はブームが続いていることになり、いまもなお新店が続々とオープンしているところを見るとその衰えは一切感じられない。

むしろ、今年に入ってからも新規参入や出店が加速していることに加え、「高級クロワッサン」や「高級バゲット」なども登場し始めているところを見ると、今後ますます競争が激化していくといっても過言ではないだろう。

高級食パンが消費者にもたらす「〇〇〇感」

高級食パンがここまでブームを巻き起こした理由はいくつかあるものの、その中でも消費者に対して「非日常感」を与えたところが最大のポイントだといえる。

普段なにげなく食べている食パンに、少しの金額をプラスするだけでそれはもうふわふわモチモチの食パンが食べられるのだ。

いつもの生活の中で背伸びをせずとも非日常感を味わえ、消費者の「プチ贅沢志向」をも十分に満たしてくれるとなれば高級食パンがここまでブームになっていることも納得できるのではないだろうか。

また、高級食パンは立派な手土産としても活躍してくれる。

値段も高すぎず、話題性も十分とあって手軽なプレゼントとしては最適だろう。

身近なモノの中にこそビジネスの勝機がある

高級食パンはすでにマーケットが飽和状態となっている印象を受けるかもしれないが、ブームの発端となった関西はともかく関東ではまだ十分狙えるとされている。

もちろん、高級食パンだけでなく日常の身近なモノやコトの中にまだまだ隠れたビジネスチャンスが眠っているはずだ。

普段比較的安価で購入できるものの中から、なにか消費者の「プチ贅沢志向」を満たせるものがないかどうか今一度探してみるのも面白いかもしれない。