ビルアンサー
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アメリカで発生したマンション崩壊「パンケーキクラッシュ」は日本でも起きる

2021年6月21日 フロリダ州マイアミ郊外で発生した

アメリカ史上最悪のマンション崩落事故の原因が徐々にわかってきました。

事故の映像を解析した専門家によると、どうやら地下駐車場の中か下に

問題があるのではないか、と注目しています。実は、倒壊の3年前にもプールデッキのコンクリートスラブやビルの下の駐車場にかなりのヒビ割れを確認していたようです。

マンションの管理組合もそれを受けて近々修繕工事を予定したようですが、

かなり費用もかかることから、修繕の着手予定時期は指摘を受けてから3年近くが

経過してしまい、今回の被害が起きてしまったようです。

今回の倒壊のように、建物内部の崩壊が緩やかに拡散していった現象を

「パンケーキクラッシュ」と呼ばれ、欠陥がある建物や逐年の古いマンションなど、

堅牢性の低い建物などで起きる可能性があると言われています。

実際、日本でも築年数がかなり経過した建物やマンションが問題になっていますが、

アメリカに比べ、地震の多い日本では、過去に似たような現象で建物が倒壊した事例は

ないのでしょうか?

「層崩壊」という現象をご存知でしょうか?

日本は、地震の多い国であるため、耐震基準・建物強度は非常に厳しい内容になっています。しかしそれは、現在の基準の話です。今の基準が出来る前の建物(いわゆる旧耐震)だと話は変わってきます。

「層崩壊」とは、大地震が発生した際、ビルの中間の階が崩れてペチャンコになってしまう現象です。大地震の時に頻繁に見かけるのが、1階が柱だけの駐車場になっており、その上が住居になっている建物で駐車場がペチャンコになってしまう現象は見たことがあると思います。その現象が、ビルの中間層で発生する現象です(20階建てのビルの10階だけ崩壊して潰れてしまうような現象)

層崩壊が起きた場合、生き延びることは出来るのか?

実は層崩壊は一見、その階全てが潰れているように見えるのですが、

主に窓など建物の弱い部分だけが潰れており、構造体である柱の部分は潰れて

いない場合があるそうです。実際、阪神淡路大地震の資料では、層崩壊が発生した

建物で、外から見ると中間階がペチャンコなのですが、建物内の柱付近では、柱が支えとなって空間が残り、机やパソコンが無傷で残っている映像も記録されています。

地震を感じたり、建物に異常な音や揺れを感じたら、建物の外に逃げるか、

構造体である柱の近くで身を伏せて、外に逃げる機会をうかがいましょう。

あなたのビルが古い建物であるなら、万が一の備えにはより一層注意が必要と いうことになってきます。

記事協力:一般社団法人レトロフィットジャパン http://rji.or.jp