ビルアンサー
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消防点検は自分でできるのか?

消防法で必要な消防設備が設置されている場合には、建物の規模に関わらず、点検・報告が必要となっています。

消防点検は管理会社・業者に全てお任せ、というビルオーナーもいれば、少しでも経費節約のために自分で出来ないものか、模索しているビルオーナーもいるのではないでしょうか。実際、消防点検業者の見積もりに計上されているのと同じ消化器が近所のホームセンターで数分の一の値段で販売されているのを見て驚いた、というビルオーナーの声を時々耳にします。なんとなく消防点検というと、資格を持った人、もしくは業者でないと実施できないのではないか、と思っている人も多いはずです。果たして、本当のところどうなのでしょうか?

東京消防庁のホームページによると、消防用設備点検報告とは、「消化器やスプリンクラー設備、自動火災報知器などの消防設備が、火災の際に正常に作動しないと人命に関わることから、定期的に点検し、管轄する消防署へ報告する制度」とあります。具体的に、点検が必要な消防設備として、「消化器・屋内消火栓・非常ベル・火災報知器・スプリンクラー・誘導灯」などがあります。確かに、これら全てをオーナー自ら全て点検するのは大変そうです。ホームページでは、「自分で点検できるのか?」という問いに対して、次の①②のいずれにも該当しない建物については、法律上資格者以外の者でも点検可能としています。

①延べ面積 1,000㎡以上の建物

②地下または3階以上の階に特定用途(物品販売店舗、ホテル、病院、飲

食店など不特定多数が出入りする事業所など)があり、かつ、屋内階段が一箇所のみの建物

基本的には、規模がそれほど大きくなく、不特定多数の人が出入りする建物では無いことが条件のようです。

ただし、ホームページでは「安全性を考慮し、資格者による点検を推奨しています」とあります。どうやら、一定の条件がクリアーできれば、自身での点検も可能なようです。

また、総務省消防庁のホームページには「消防用設備点検アプリ」(https://www.fdma.go.jp/mission/prevention/suisin/post23.html)が紹介されており、小規模な宿泊施設や共同住宅向けに使用方法なども掲載案内されています。このアプリでは、イラストや写真で説明がされており、点検基準に適合しているか確認できるとともに、点検結果を法令に定められた報告書をPDFで出力することもできるそうです。かなりの優れものです。報告書などの書式だけ取得したい、という方には、消防庁ホームページに消防点検書式一覧が掲載されていますので、こちらを活用してみて下さい(https://www.fdma.go.jp/mission/prevention/post-1.html

一度自分で実施してみれば、次回も同じ要領で取り組めるので、慣れてしまえば簡単かもしれませんが、人命に関わる内容なので、最初は、業者による点検と、自身による点検を、並行して実施してみて、漏れが無いか確認しながら進めた方が良いでしょう。興味ある方はチャレンジしてみて下さい。